1200年前の古代工人の知恵を応用
法隆寺回廊の木組み構造からヒントを得て開発。移動口金をフレーム構造にし、バイスの梁を弾性変形させる事で、ワークをバイス本体の基準面にピタリと押さえ付ける事が出来ます。
金属の弾性変形を応用
移動口金アダプタに斜め入れた各スリットがワークを下方向へ抑え込み浮き上がりを抑制します。
適正な保持ネジ位置
押さえネジを移動式にすることで、ワーク毎に適正な高さで保持出来る仕様にしました。ワーク毎に保持部の中心で押さえることで、これまで以上に超精密な保持を実現しました。
浮き上がり『ほぼ0』で段取時間短縮!
従来ではバイス使用の際に保持精度が出ないと、ワークを叩いて押し付け測定する作業を繰り返していましたが、『木組』はワークを載せて締めるだけで浮き上がりがほとんど無い為、段取り時間を大幅に短縮し、生産性向上を実現します。
変型しやすい形状部品も保持可能
変形し易い形状部品も木組みバイスは保持力の調整とバネ性が効果的に働き、潰れや歪を軽減します。
ワークに傷が付きにくい
木組み構造がクランプ時の過度な保持圧や加工時の振動などを吸収するため、ワークのクランプ部に傷が付きにくく、かつ緩みにくいという効果があります。アルミ・プラスチック・銅・真鍮などの脆弱材の高精度仕上を必要とする軽切削に最適です。
メンテナンスが容易
精密加工に於いては、機械・冶具・部品全てがクリーンである事が必要条件です。木組みバイスは、機上で簡単に分解が出来、容易に掃除や砥石掛けが行えます。
その他メリット
- フレーム構造が加工時の振動を吸収するため、面精度の向上や刃物の長寿命化に有効です。
- 木組みバイスを用いてマシニングで直角出しが出来ます。
- プラスチックなどを加工する際、両面テープなどでの保持ではなくバイスを利用した加工に切り替えることが出来ます。
- 超精密/超々精密バイスは、基準器としての活用も可能です。
3段階の精度バリエーションに各5種類のサイズをラインナップ
- 脆弱専用アダプター(アルミ・銅・真鍮・プラスチックなど用)
- 丸ピン加工用 V溝アダプター
- 丸ピン用 移動口金アダプター
- パラレルブロック
- バイス取り付けクランプセット
- 重切削用移動口金
※基本的には精密加工用軽切削用バイスです。バイス本体や移動口金本体を傷めない条件で加工して下さい。その他、特別な仕様が必要な場合はお気軽にお問合せください。
- 保持精度はバイスのグレードやワーク形状、ワークの直角度などで変わります。本バイスは保持精度を保証するものではありません。
- 移動・金アダプタに必要以上の力を加えないで下さい。破損の要因に繋がる可能性があります。
- 移動口金本体はワーク形状や直角精度により浮き上がります。
- 移動口金アダプタは消耗品です。※クラックが入ったり、保持時のバネ性が弱くなった場合は、使用を中止し直ぐに交換をして下さい。
- 木組みバイスにあった最適な切削、研削条件での加工をお願い致します。
- 押さえネジと移動口金の先端にグリスを適量お塗り下さい。※グリスが切れると保持精度が下がる場合があります。
- 使用の状態により移動口金アダプタの寿命は変わります。
規格表を参照し、〈品番〉〈サイズ(バイス幅)〉を明記しFAXもしくはEmailにてご注文ください。
注文例 精度種類/超精密・バイス幅/30mmの場合 → 『 KG-S 30 』
製品やサービスの詳細に関しましては、株式会社タカノwebsiteのお問合せフォームもしくはお電話にてお気軽にご連絡ください。