従来のオイルスティックは、内部の潤滑油が枯渇するタイミングや金型・装置の洗浄時等に交換が
必要でしたが、内部組織を弾性を持つスポンジ構造に改良することで、潤滑油の吐出しと吸収が
可能となりました。これにより、適用の潤滑油を摺動部品に塗布しながらも、余分な潤滑剤は
自ら吸収することで、自動的に摺動部への潤滑油の塗布量をコントロールします。
「クリアランスが小さく潤滑油が掻き出されやすい」「高温環境で乾きやすい」などの摺動状況
での金型・機械の稼働期間を延ばすことが可能となり、さらなる生産性向上を実現します。
潤滑油の再充填可能タイプを湾曲させる毎に内部の潤滑油が押し出され表面に吐き出し、
湾曲を緩めると潤滑油が吸収されていきます。
再充填可能タイプに耐熱フィラーを配合することで、耐熱温度を180℃まで高めた固形潤滑剤
『Re系耐熱180タイプ』をラインナップに加えました。
高温環境では乾燥による油切れが起きやすいため、定期的に潤滑油を再充填させることで、
摺動部の潤滑剤の枯渇によるかじり・焼付きを予防し、安定した生産を維持させることが可能です。
従来の食品関連機器用の規格「ホワイトタイプ」を改良し、再充填可能タイプ
『Re系ホワイトタイプ』に変更、統一することで、洗浄や滅菌などのメンテナンスを要す食品・
医療関連機器の摺動部位へ採用しやすくなりました。
※従来のホワイトタイプは規格廃止となります。
潤滑油の再充填が可能な『Re系スタンダードタイプ』、180℃まで耐熱性を保有し再充填も
可能な『Re系耐熱180タイプ』は、Oil-Stickシリーズだけでなくオイルレスピン・シャフト
シリーズや埋設サービスにも適用が可能です。
TAKANO式無給油化技術を適用できる範囲が大幅に拡大されました。